KindleでのPDF表示 [日記]
KindleでPDFファイルを表示する場合、ページの余白部分を自動で削除して、本文部分を拡大/縮小して表示する仕様になっています。
ここの処理には色々と癖があるようです。
この辺りに挙動について AKIO さんが調査してくれました。感謝。
Kindleでの表示も考慮したPDFを作成する場合の参考にでもしてもらえれば…と、ここで公開します。
(推測事項多めですが)
Kindleも、いくつか種類がありますが、(多分)初代Kindleです。
そもそもの問題は、余白自動削除機能の所為で、「数行しかないページ」や「短い行しかないページ」が大きく拡大されて表示されてしまい格好悪いということです。
(内容が読めれば良いということなら気にしなければ済む話ですが…)
Kindle本体側で余白自動削除機能をOFFに出来れば良いのですが、できない様なので、PDFファイル側で何らかの対策を施す事になります。
具体的には、余白部分が余白にならないようにページの隅に何か表示します。
ちなみに、
「青空キンドル」ではページの上下に横線、「ChainLP」ではページの四隅に"「"のような印が表示されています。
おっと忘れていた。
拙作『略して「青P」』では、ページの四隅に"+"の文字、またはページ上下に横線を出力しています。
コレで完全解決していれば良いのですが、それほど単純では無いようです。
以下、現象を箇条書きにします。
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目立たない様に背景色と同じ色で表示すると、効果が無い。
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印が「文字」の場合は特に問題なし。「線」で表現すると動作が怪しい。
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ページ隅の印は、右上と左下の対角の2点では、表示がずれる。
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ページサイズが小さいと、横幅を合わせる様に拡大/縮小されるので、行の終わりの部分が画面外にはみ出す(縦組の場合)。
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ページサイズが大きいと、下側の印が無視されている?
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もしかして、表示エリア(余白を取り除いた領域)を決定するロジックと、表示エリアを拡大/縮小するロジックで座標系が違うんじゃないか?
デフォルト(?)ではページ左下に原点があるけど、「青空キンドル」はページ中央に原点があるので、何か関係があるかも。
これを受けて、Kindleで正しく表示させるためには
- 最低でも4隅に何かの印を書く。背景色以外で。
- Kindleでの表示がなるべく100%に近くなるようにページサイズを指定する。
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